PBM銀チェス:あるプレイヤーの回顧(1)1T~3T:忘却の彼方・五里霧中

 以前、ムライ准将(終戦時少将)として参加させていただいた「PBM銀チェス」の回顧録第一回となります。 pbmls3.web.fc2.com

 まず簡単に、このゲームに参加した際の自分の状況について。自分はこのゲームが始めて参加するプレイ・バイ・メールのゲームでした。PBMというゲームの形式自体、以前読んだ「フルメタル・パニック!」の第一巻あとがきで「蓬莱学園」シリーズについて触れられていて知ったものの、実際に行われているのに出会うこともなく数年が過ぎた状況でした。そういった状況の中、ツイッター上での告知を見て「PBMに興味はある、銀英伝も原作は読んで気に入っている、やってみよう」と参加したのがこのPBM銀チェスでした。

 参加することは比較的すんなりと決めたものの、演じるキャラクターの選択でいくつかの選択肢を考えて迷った記憶があります。この際に自分の中で考えた選択肢としては

・同盟軍:ムライ参謀長で参加

・帝国軍:ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ提督で参加

の二つに加えて、オリジナルキャラクターでの参加がありました。このうち、オリジナルキャラクターでの参加に関しては時系列に関する記憶があいまいなうえに記録が残っていないため、省きますが結果としてはこの選択肢は選ばれませんでした。理由としては、PBMという初めて触れる勝手のわからないゲームシステムに加えて、新たなキャラクターの創造まで加わると手に負えなくなると考えたような記憶があります。

 さて、参加するにあたって演じるキャラクターを二人に絞ったのですが、この二人が候補となった理由は銀英伝を読んだ際、自分が好きだと思ったキャラクターだからでした。そして両者ともに好みという意味ではそれほど差がなかったのですが、最終的に自分はムライ参謀長の方を選ぶこととなります。このような選択となった理由としては、「自分はPBMだけでなく、ウォーゲームの類もプレイしたことがない」というものがあります。このことが選択の理由となった背景として、メルカッツ提督での参加となると開始時点で大将となり、艦隊の運用に関わることが予想されたことが挙げられます。自分はPBMに不慣れであり、おそらくそう上手くは動き回れないであろう、ということとゲームそのものへの見通しができない状況であったため、戦局に大きな影響を与えかねないポジションは避けるべきだろう、という考えです。また、ロールプレイの点から、自分自身について考えたときとても「老練な提督」というロールプレイはできないだろう、という判断があったことも加わって比較的動きやすいであろうムライ参謀を選択することとなりました。

 

 さて、ここからが1~3Tの回顧録となります。ここからは、以前書いたものを基本的にそのまま写しているので、少々文体が変化しますがご容赦を。


 この期間、私の行動については「よく分からなかった」という一点に集約されるだろう。このような状態となった背景としては、

・PBMというものに参加するのは初めてである(類似したところのあるTRPGのプレイ経験もなかった)

・己の怠惰、不勉強

の二点が挙げられる。

ログによると、同盟会議室には2015年2月5日に参加。当時の自分の状況としては、まず何をすればいいのかがわからない。ていとく氏(だったと思う)にこの点についていろいろと伺った記憶がある。要約するのならば、「行う行動の要点を明確に」、「その行動の動機を明確にする」といった内容だったと思う。

この時点で、状況の把握に出遅れており、この状況を解決できない・しないまま放置していたことで4T以降のフェードアウトにつながっていったものと思われる。この時点で自分がどの程度状況を把握できていたのかについては不明であるが、星系地理そのものの段階から把握していなかったものと思われる。これについては、自分が戦力表に目を通していなかったのが原因であるため自業自得としか言いようがない。また、ゲームシステムもよく分かっていなかったのではないかと思われるがもはやこの辺りは不明である・・・。

また、このようなゲームでは「敵の行動予測」と「自軍のとれる行動」の両者について考えることが重要となるのだが、この当時この二者について、可能性を切り分けて、それぞれについて評価を行うという手法を理解していなかった。このこともただでさえ怪しげな状況理解の混迷に拍車をかけたのではないかと思われる。

 この期間においては、全期間において第13艦隊参謀長としてヤン提督を補佐する立場にあり、アクションもそれを前提としたものとなっている。第1ターンにおいては、アムリッツァへの前進のため必要とされる偵察衛星の散布計画、物資輸送計画の策定を行っている。また、蛇足(?)としてシェーンコップ准将とポプランに対して注意を行う(むろん、風紀の乱れについて)、茶を点てる、の2つのアクションも盛り込まれていた。第2ターンはリアクションを出し忘れ、ファイルも現存しないためどのような行動を考えていたかは不明である。第3ターンにおいてはアムリッツア星域の監視をフィッシャー提督から引き継いでいる。また、同アクションにおいて「第四艦隊司令部の監視」にも触れられているが、該当ターンにおいて第4艦隊には司令官としてコーネフ中将が据えられているのみであり、さらに艦隊所在地も異なっているためどのような目的でこのアクションを行ったかは不明である。また、このアクションについて特筆すべきこととしてはこの直前に会議室で「ムライとはどういう人物であったのか」ということについて相談に乗っていただき、アクションの参考としていることが挙げられる。しかし、この後はしばらく銀チェスから遠ざかっており、このことは十分に活かせたとは言い難いが・・・。

 以上のように、この期間考えていたことの大半については忘却の彼方であるうえ、日記などでも言及していないため推測する以上のことはできなかった。そしてこののち、4・5ターンではアクション提出を行っておらず、同盟会議室の内容にも目を通していない。この理由について、今となっては想像するほかないのだが、2015年6月17日のツイートでは「思いのほかPBMが合わず、完全に休止状態[1]」と言及されていることは一つの参考になると思う。自分のことであるのに「おそらく」などと言うのはいささか無責任ではあるのだが、おそらく、どうすればいいかわからず、全体像もわからず、何が起こっているのかも分からず、そして他にやりたいこともあるなどで放り投げてしまったのであろう。

 

[1] https://twitter.com/BoultonpaulP92/status/611158067267276801